本で出逢った名言・名セリフ

「その中でね、私たちみたいな人が、どこかで絶対待ってる。これからどんな道を選ぶことになっても、その可能性は、ずっと変わらないの。どんな道を選んでも、「それが逃げ道だっていわれるような道でも、その先に延びる道の太さはこれまでと同じなの。同じだけ希望があるの。どんどん道が細くなっていったりなんか、絶対にしない」

世界地図の下書き より

そのセリフに感銘を受けた理由

　この言葉は、施設に入居し、進学を目指していた女の子が親戚の家に引き取られることになり、そこで働くことになったつらい状況で仲間に話した内容です。自分の夢を追いかけるには、敷かれるレールにのっていくことが大切なんだと進学を夢みていた彼女が、現実の世界に引き戻されてしまった時に「発想の転換」をした場面であると思い、感動しました。

その時、その瞬間に夢がかなえられなくても、いつかはその道に進めるかもしれないという希望を、周り道をして時間がかかってもいつかは同じ目的地にたどりつけるんだという幼いながらも前をしっかり向く姿にじんときました。

それはかすかなものではなく、現実の世界として受け入れ、妥協はしない力強さは、簡単にはまねができないですが、心にしみるセリフでした。

回答者：40代 女性