ぼくを まもり ぼくを まりもで在り続けさせてくれて -本当に有難う- | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
ぼくを まもり ぼくを まりもで在り続けさせてくれて -本当に有難う-
まりものがたり より
そのセリフに感銘を受けた理由
この本に登場する「まりも」は、公立中学校の生徒達が、17年という年月をかけて小さな命を守り続けたという、きっと世界でひとつしかないノンフィクションのドキュメントです。まりもといえば、阿寒湖に生息し、特別天然記念物に指定されているまりもを連想ますが、この本に出てくるまるもは、教室の中で中学生たちに大切に育てられているまりもです。
ある日、人為的に大きな穴をあけられ、死の危機に陥るのですが、中学生達が、決して諦めることなく粘り強くまりもの命を助けていく様子に感動します。写真のリアル感にも圧巻です。当時まりもが受けた痛みを、自分が受けた傷のように感じてしまいました。傷つけられたものの声なき声を
この本のまりもから感じることができるからこそ、いじめ問題が消えない今の時代、すべての小中学生の子どもたちに学校の図書館などで読んでもらいたい一冊です。また、中学生たちが小さな命からどれほどたくさんのことを学んで巣だって行ったのだろうと考えたとき、何があっても日々の小さな努力と前向きさを忘れさせず、行動させ続けさせた先生の姿も、多くの学校関係者に知ってほしいです。
命はみなでまもるべきもの、つまり、自分だけのものではないことも、この本は伝えていると思います。そして、どんなときでも、本来のあるがままの自分らしさを大切にしてほしいというメッセージに感動と共感をおぼえます。
回答者:40代 女性
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