「せめて、泣かせてやれ・・・・・・」 | 本で出逢った感動の名言

容疑者Xの献身
著者: 東野 圭吾
ISBN:4167110121 / 発売日:2008-08-05
出版社.: 文藝春秋

本で出逢った名言・名セリフ

「せめて、泣かせてやれ・・・・・・」

容疑者Xの献身 より

そのセリフに感銘を受けた理由

主人公の湯川学が親友である石神哲哉の心情を察して、彼を取り押さえようとした警察管に放った言葉。石神は近所のアパートに住む花岡家族がDVから逃れるために夫である富樫慎二を殺したことに気づき、持ち前の頭脳を駆使して自分が犯人なるように仕向け罪を肩代わりしようとします。しかし、捜査の依頼を受けた湯川学がその完全犯罪のトリックを見抜き、その証拠を石神に突きつけます。石神は自ら労した完全犯罪を学に暴かれ、花岡家族の罪を自分が背負うことで彼女たちを助けるという思いを果たせず、慟哭のあまり

取調室で号泣します。親友である湯川は自分の好敵手といってもいい石神が罪をかばうことに疑問を抱いていましたが、石神が彼女たちを守るために自分を犠牲にしたと終盤になって分かったため彼の心情を察してあのようなセリフを吐いたのだとすると、非常に友達思いの人だなと関心しました。

回答者:20代 男性

容疑者Xの献身
著者: 東野 圭吾
ISBN:4167110121 / 発売日:2008-08-05
出版社.: 文藝春秋

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