「自分の由縁を知り尽くしてやる。この世界に私がいる理由を、全部、平らげてやる。」 | 本で出逢った感動の名言


本で出逢った名言・名セリフ

「自分の由縁を知り尽くしてやる。この世界に私がいる理由を、全部、平らげてやる。」

ばいばい、アースⅣ 今ここに在る者 より

そのセリフに感銘を受けた理由

冲方丁と言う作家を知ったのは本屋大賞を受賞した「天地明察」が最初でした。時代小説の作家かと思ったのですが、SFやライトノベル、アニメやゲームの原作になった物など作風は多岐に渡ります。「バイバイアース」は十代でデビューした後の第二作目として執筆が始まったものの予定より長編となり、文庫本では全四冊になっています。

異形の主人公ベルは、自分の姿形や存在の意味を知るためノマド(旅人)となる事を決意しパーク(都市)にやって来ます。パークでの暮らしの中で多くの仲間と出会い、様々な存在の矛盾と戦いながらも成長し剣士としての充実感も知って行きます。パークで生きる事もできるベルでしたが、苦しい戦いと別れの辛さを身をもって経験した後、当初の目的であったノマドとなり旅立つ事を決意します。

最初パークに来た時とは違う自分となって、改めて同じ目的に向かう決意を素直に叫ぶベルの言葉に、異形の者(ヒト)としての成長と孤独を感じました。

回答者:50代 女性


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