ありがとう、ごめんなさい。このふたつだけで、かなり暮らせるはずだ。 | 本で出逢った感動の名言

優しいおとな
著者: 桐野 夏生
ISBN:4122058279 / 発売日:2013-08-23
出版社.: 中央公論新社

本で出逢った名言・名セリフ

ありがとう、ごめんなさい。このふたつだけで、かなり暮らせるはずだ。

優しいおとな より

そのセリフに感銘を受けた理由

児童保護センターを脱走し半ばホームレスとして生きる主人公が、何かと世話をやいてくれる青年から言われたセリフです。お金も教養も何もない主人公に対し、お礼と謝罪が出来ればかなり暮らせるはずだ、と教えるのは物語序盤でありながら印象に残るシーンでした。

主人公自身、言葉にどれだけの意味があり役に立つのか全く理解はしていません。ですが、十分な義務教育を受けていない主人公がほぼ唯一学んだ知識がお礼と謝罪であること。それは物語としてはもちろん、主人公にとっても大切な「教育」であり物語が進むにつれて深い意味を持ってきます。

お金やご飯ではなく、お礼と謝罪の言葉を学ぶことで生きていくことが出来るようになった主人公の姿に感動する作品です。

回答者:20代 男性

優しいおとな
著者: 桐野 夏生
ISBN:4122058279 / 発売日:2013-08-23
出版社.: 中央公論新社

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