「大丈夫だから」何をと、友は言わない。「お前は絶対に大丈夫だから」祈りのように二度、友は繰り返した。 | 本で出逢った感動の名言

僕は穴の空いた服を着て。
著者: 菅野 彰
ISBN:4309024556 / 発売日:2016-03-18
出版社.: 河出書房新社

本で出逢った名言・名セリフ

「大丈夫だから」何をと、友は言わない。「お前は絶対に大丈夫だから」祈りのように二度、友は繰り返した。

僕は穴の空いた服を着て。 より

そのセリフに感銘を受けた理由

主人公である幸也に対して、物語の中でよりその絆を深めた親友・柊司が背中を押す場面です。おそらく幸也がその時にもっとも言って欲しかった言葉を言ってくれたんだろうなと思っています。この言葉が、幸也の心を救い、そして背中を押してくれたからこそ、今までは未来に、そして「家族」というものに対して不安しか抱けなかった幸也が、新しい「家族」を自分が作ることに一歩踏み出すことができたんだと思います。

過去も含めて幸也のすべてを知っている柊司だからこそ、「大丈夫だから」という単純な言葉にも力が宿っていて、「親友を想う気持ち」がとても良く伝わってきました。自分を想って、背中を押してくれる人が自分にもいるんじゃないかという気持ちを、改めて抱かせてくれるこの言葉が僕は大好きです。

回答者:20代 男性

僕は穴の空いた服を着て。
著者: 菅野 彰
ISBN:4309024556 / 発売日:2016-03-18
出版社.: 河出書房新社

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