初々しさが大切なの/人に対しても世の中に対しても/人を人と思わなくなったとき/堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを/隠そうと… | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
初々しさが大切なの/人に対しても世の中に対しても/人を人と思わなくなったとき/堕落が始まるのね 堕ちてゆくのを/隠そうとしても隠せなくなった人を何人も見ました
おんなのことば より
そのセリフに感銘を受けた理由
この本は教科書にも載っている「わたしが一番きれいだったとき」で有名な茨木のり子さんの詩集で、その中でもこの「汲む-Y.Yに-」という詩がとても大好きです。全文丸ごと好きなのですが特にこの「初々しさが~」から始まる段がとても好きというか、読むたびに身が引き締まります。
大人になってから改めて茨木さんの詩を読んだのですが、当時就職して数年の頃でいろいろと粗雑になってすれっからしになってしまっていたところ、きちんとした佇まいの人生の先輩に竹の物差しでぴしりと肩を打たれたような衝撃を受けたのを覚えています。
読み返した時からずいぶんと経ちますが、何か行き詰った時は本棚の特等席にある茨木さんの詩集を手に取ってあの頃の「初々しさ」を思い出すようにしています。
回答者:30代 女性
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