このGUNSLINGER　GIRLという作品は体を擬体という機械に変えた少女たちが、担当官の役に立ちたいというささやかな望みの為に、殺し屋として活動するといった作品です。

擬体に変えた体は薬を投与しないといけませんが、その薬は脳へのダメージが深刻なもので、記憶障害と共に短命になってしまいます。そんな中の９巻目、ついに擬体の一人アンジェリカに死が訪れる話です。アンジェリカという少女は一番初めに擬体になった少女です。

アンジェリカは擬体になって以降検査を怖がり、その時担当官のマルコーが即興で話したパスタの国の話がお気に入りでした。辛い思いをする度にマルコーはパスタの国の話をして元気付けていましたが、やがて記憶障害が現れ多くを忘れていきます。

死期が近づきマルコーの事も忘れ、そんなアンジェリカの境遇や擬体に対する後悔で涙するマルコー。その姿を目にしたアンジェリカが忘れていたはずのパスタの国の話を元気が出る話だとマルコーに聞かせ始めるというエピソードです。１巻からこの９巻までを通して読むと感動してしまいます。

回答者：30代 男性