【ソラニン】ロックミュージックの終焉が簡潔に描かれている | おすすめ漫画感想
元来、ロックミュージックというのは社会風刺を訴えるものでした。日本でのブルーハーツを代表に、古くはセックスピストルズ、その歌には社会批判が含まれ、その音楽が実際に人を動かしてきた歴史もあります。この本の主人公である種田も「自分の歌で世界を少しでも変えられたら」という思いを持って音楽をやっていました。
大学卒業以降はその音楽もやめていましたが、恋人である芽衣子の主張に一念発起し、また音楽を始めます。自分達が収録したCDをレコード社に送るも、提案されたのはアイドルのバックバンドとしてデビューしないか?、という申し出。
もはや、現在の日本社会ではロックは社会を動かすものではなく、ただ楽しむためのものに変わっているということをこの作品は教えてくれます。
回答者:20代 男性
あわせて読みたい