【僕だけがいない街】過去に戻った未来の記憶と知識を持つ主人公と、連続誘拐殺人犯の頭脳戦 | おすすめ漫画感想

僕だけがいない街
著者: 三部 けい
ISBN:4041205573 / 発売日:2013-01-25
出版社.: 角川書店(角川グループパブリッシング)

時間が巻き戻るという不思議な現象に見舞われる青年が、かつて小学生だった頃に起こった連続誘拐殺人事件の真相を追っていく話です。現代と過去を行き来しながら、見えない犯人を追っていく過程は、映画を観ているようにどきどきはらはらさせられます。

未来の記憶と知識を持つ主人公と、犯人の頭脳戦は、読んでいてもどちらが勝つのか見えてきません。「え!?」と思うような場面が多く、ミスリードの果てに真犯人がわかったときの衝撃はとても大きいものです。

もうひとつ、この漫画のおすすめしたい所は、タイトルの文字です。内容が過去を変えていくもので、当然、未来にも変化が出てきます。その変化を示すかのように、タイトルの文字が巻ごとに少しずつ変わっていきます。

注意しないと気付かない程度の変化ですが、ここにも作者の拘りが見えて、この漫画をぜひ手に取ってほしい点のひとつです。

回答者:20代 女性

僕だけがいない街
著者: 三部 けい
ISBN:4041205573 / 発売日:2013-01-25
出版社.: 角川書店(角川グループパブリッシング)

あわせて読みたい