20代が読むべき金に困らない未来の作り方 | [書評]誰でもできる 確定拠出年金投資術
国の制度に頼らない老後のための本
年金に対して不安があるという人は少なくはないはずです。
でもどうしたらいいか分からないという人におすすめの本がこれです。
日経新聞の電子版でもコラムを持っている著者の山崎さんが、これ以上ないくらい簡単に確定拠出年金という、節税効果の高い老後資金の作り方について執筆しています。
投資というと少しハードルが高い印象が強く、私自身も最初は抵抗を感じました。
老後のための資金作りと言うと、保険会社の商品で個人年金などがありますが、こちらを検討しているのなら断然確定拠出年金が有利になります。
それは確定申告の時に、掛け金が全額控除対象になるんですよね。
ですから、分からない、難しいなんて言っているのなら読んで勉強すべきだと思います。
誰でもしかも簡単に、年率10%以上で運用することができる!
本の中では、その詳しい説明から、加入方法から商品の選び方、その運用方法について初心者に向けて丁寧に説明されています。
すでに始めている人にも読む価値のある一冊
実は私自身は確定拠出年金をすでに加入しています。その上でこの本を読むことにしたのは、自分の運用方法が正しいのか間違っているのか、不安になったためです。
投資をしていると、時にそういう考えに至ることが何度もあります。加入後のメンテナンスについても書かれていますので、とても参考になりました。
投資以外のお金に対する考え方を改めるきっかけに
最終章では、一生お金に困らない未来を作るというタイトルで、人生の中の大きな出費について書かれています。
持ち家問題、子どもの学費問題、現役時代の無駄遣いについて、早めに考えておくべきことばかりです。老後資金を用意することも勿論大切ですが、人生を通してお金の使い方やお金との付き合い方を考えるということは非常に大切なことです。
若くて軌道修正が効く年齢のうちに読んでおくことで、老後だけではなく現役時代に生きたお金の使い方ができそうです。