女の人生ってのはね、母をゆるす、ゆるさないの長い旅なのさ。ある瞬間は、許せる気がする。ある瞬間は、まだまだゆるせない気が… | 本で出逢った感動の名言

少女七竈と七人の可愛そうな大人
著者: 桜庭 一樹
ISBN:4048737007 / 発売日:2006-07
出版社.: 角川書店

10代だった頃、母が祖母との昔の話をする時、「あの時は苦しかった。」「なんであの時あんなことしたんだろう。」「まだあの時のことは許せない。」という否定的な思い出が多いのがとても疑問で、そして嫌でした。

たしかに、祖母は母にそう言われるだけのことはしてきたと思います。でも、そんなに大人になっても、許せないものなのなのかなあ、と思っていました。私に置き換えてみて、今まで母にされてきたこと、言われてきたことの中で、これから先こんなに許せないことはあるような気がするし、無いような気もする、というようなモヤモヤとした感情がありました。

でも、このセリフを読んだ時に、今までの母の言動がとても理解できました。そして、安心もしました。世の中の女性達の中で、これは母だけが思っていることではないからだと思ったからです。

そして私も、将来もし私の母のようになっても、それはおかしいことでは無いのだと思ったからです。だからこの言葉は、私にとって人生の指標です。

回答者:20代 女性

本で出逢った名言・名セリフ

女の人生ってのはね、母をゆるす、ゆるさないの長い旅なのさ。ある瞬間は、許せる気がする。ある瞬間は、まだまだゆるせない気がする。大人の女たちは、だいたい、そうさ

少女七竈と七人の可愛そうな大人 より

少女七竈と七人の可愛そうな大人
著者: 桜庭 一樹
ISBN:4048737007 / 発売日:2006-07
出版社.: 角川書店

あわせて読みたい