名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。 | 本で出逢った感動の名言

新訂 徒然草
著者: 吉田 兼好
ISBN:400301121X / 発売日:1985-01
出版社.: 岩波書店

『徒然草』第38段の冒頭部分の文章です。いくらお金を稼いでも、高い地位を手に入れても、どんな権力を持っていても、ホッとするひとときを持つことが許されない人生は辛いものだし、お金・地位・名誉のことに振り回される人生は愚かだと説いている一節です。

シンプルな文章ながら、人生訓としてこれ以上のものはありません。最近は「自分らしく生きる」などという言葉が吹聴されていますが、本当に重要なのは人目を気にせずにホッと一息つける、そんな「閑かなる暇」なのだと思います。

色々なものに振り回されがちな生活の中で、この『徒然草』の言葉は人生で大切なものに気付かせてくれる金言だと思っています。この言葉を心に刻んでこれからの人生を歩んでいきたいなと考えています。

回答者:20代 男性

本で出逢った名言・名セリフ

名利に使はれて、閑かなる暇なく、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。

新訂徒然草 より

新訂 徒然草
著者: 吉田 兼好
ISBN:400301121X / 発売日:1985-01
出版社.: 岩波書店

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