この本は特攻隊員のものです。自分が出撃しなければならないと分かったとき婚約者へ最後に贈った手紙。本当ならずっと側にいたいはずなのに自分が死ぬと分かっているから過去を見ずに前に進んでほしいと願って贈った言葉です。

特攻隊員のほとんどがまだ若い。志願したとはいえ、まだまだ生きたいはず。未練まじりに綴られる婚約者への手紙は感動以外のなにものでもありません。実際に本の中にも見たかった絵や読みたかった本などがでてきます。

まだまだしたかった事もたくさんある中で婚約者にむけて自分になにができるか考えたうえでの手紙に遺した想いは婚約者だけでなく、本を読んだたくさんの人たちに届くことが穴沢さんへの敬意になる気がします。

回答者：20代 女性

本で出逢った名言・名セリフ

あなたは、今後の一時々々の現実の中に生きるのだ。穴沢は現実の世界には、もう存在しない

知覧からの手紙 より