ぼくはあなたのものです。我等が”ジョジョ”―― | 本で出逢った感動の名言


正直、「ジョジョの奇妙な冒険PART5『黄金の風』」でのパンナコッタ・フーゴの印象というのは「保身的」「スタンド能力がピーキーすぎて役に立たない」というもので、それはジョルノやブチャラティ達と共にボートへ乗らなかった場面で決定的なものとなりました。

後で駆けつけるんだろうか?と思いましたが、結局戦いの場面やその後にも登場しませんでしたし。『黄金の風』本編が終了するまで、フーゴの事は忘れてしまっていました。しかし、この『恥知らずのパープルヘイズ』を読んで、そこで描かれた「フーゴという人間」や随所で綴られる「あのとき、仲間と共にボートへ乗らなかったことへの後悔」を知ると、もう胸がいっぱいになりました。

それを踏まえた上での、ラストのこの台詞。「ああ、彼はもうこういう生き方しかできないのだな」と、切なくなりました。希望を匂わせる場面なのに、どこかもう戻れないような雰囲気を感じる「ぼくはあなたのもの」という言葉。悲しいけれど、とても好きです。

回答者:20代 女性

本で出逢った名言・名セリフ

ぼくはあなたのものです。我等が”ジョジョ”――

恥知らずのパープルヘイズ より


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