主人公の女性が、高校生の娘が一日だけ家出をして、戻ってきた時に娘へ向けて言った言葉です。教養とは、知識のことではなく、道徳に基づいて行動に移すかどうかの判断力を教養というのだ…ということを娘に教えたのだと思います。

この言葉に出会った時、私はある感情、気持ちを行動に移すかどうか悩んでいる最中でした。この言葉で、冷静になり、行動に移さずにすみました。

良くない衝動と分かって、行動に移してしまうことはよくあると思いますが、そんな自分を静観し行動に移さない、その判断力や道徳心を教養と呼ぶ、その考え方は目から鱗でした。

教養という言葉の意味を考えさせられたそんな台詞に出会えて、この本を読んでよかったと思いました。これからも、私の人生の節々で、思い出しながら、教養を高めたいと思います。

回答者：40代 男性

本で出逢った名言・名セリフ

良くない衝動を行動に移さないことが教養

水のかたち より