「それで木はしあわせでした。」 | 本で出逢った感動の名言
シェル・シルヴァスタインによる絵本で、村上春樹が翻訳したことでも知られています。果実や木陰、枝や幹など、男の子に求められれば自分が与えられるものをすべて喜んで与えてきた「おおきな木」。舟をつくるために幹を与えてしまえば男の子に会えなくなって寂しくなるかもしれないのに、与えます。
与え続けてもう切り株しかなくなったときに、すっかりよぼよぼになったかつての男の子が帰ってきて、切り株に腰をおろします。そのときに、「それで木はしあわせでした。」というのです。
自分が母親となったいま、時に育児が孤独な自己犠牲だと思えるのですが、この絵本を読むと、子供に与え続けて何も自分になくなったとしても「しあわせ」と感じられる自分になっていたいと強く思いました。
回答者:40代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
「それで木はしあわせでした。」
『おおきな木』 より
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