主人公がお互いのことを思うばかりに犯罪に手を染めてしまい、亡くなってしまった姉弟の事を振り返った際に言った言葉です。自分の姉弟や子供がが苦境に落ちっていた時、助けたいと思うのは人として当然のことです。

助けたい一心から知らず知らずのうちに犯罪に手を染めてしまうという、現実に生きていく上で実際にありそうな話であり身につまされる話です。愛情が深ければ深いほどこの手の事は起こりうる事です。犯罪を起こさないために愛情が深くない方が良いという訳では無いです。

むしろ愛情が無いが為に起こした犯罪の方が罪深いです。人間社会の矛盾や頭で理解していても感情が優先してしまうという悲しい人間の性を見事に一言で言い表していると感動した一言です。

回答者：40代 男性

本で出逢った名言・名セリフ

善悪の境は紙一重じゃもの

剣客商売五　白い鬼 より