「好きって絶望だよね」 | 本で出逢った感動の名言
この台詞の発言者は海野藻屑という、お父さんに虐待を受けている少女の発した台詞です。彼女は体はアザだらけになり、片耳は聴こえなくなるレベルの虐待を父親から受け続けて来たのです。しかしそれでも藻屑本人は、例え何をされようが自分の父親の事を愛していました。
そんな藻屑が主人公に対して言った一言です。どんなことをされようが、例え殺されてしまうようなことになろうが、肉親を盲目的に好きでいる自分がいて、そんな自分には逃げ道もなければそれを作ることも出来ない。
そんな愛情に対する皮肉と、若者の「どうすることも出来ない」という絶望感。その2つを簡潔に表した台詞で、これを言えてしまう、早熟すぎる、早熟にならざるを得なかった海野藻屑というキャラクターを含めて大好きな台詞です。
回答者:20代 男性
本で出逢った名言・名セリフ
「好きって絶望だよね」
砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない より
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