「三平、もういってしまうのかー!! 遠いところへ!!」 | 本で出逢った感動の名言
「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」でおなじみの水木しげる先生の作品。
これは最後のシーンで、主人公の少年三平が死神に連れられて死後の世界への旅に行くその背中に対して、友達のタヌキが今生の別れとしてかけた言葉です。
このタヌキは、初めは三平に対してイタズラばかりしていたのですが、いろいろ関わっていくにつれてお互いに情を交わし、一緒に難局を乗り越える仲間になるのです。ところが、三平が交わしてしまった死神との契約は何ともすることができず、結局は死に別れることになってしまいます。
最後の最後でタヌキの口から出てきた正直な気持ちに心打たれて涙がでました。種を超えて通い合う思い、そして何よりも生き物の死というものはあらがうことはできない…とても大切なことだと思いました。
回答者:40代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
「三平、もういってしまうのかー!! 遠いところへ!!」
河童の三平 下 貸本まんが復刻版 (角川文庫) より
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