長州がかわいそうではないか | 本で出逢った感動の名言
「長州がかわいそうではないか」、司馬遼太郎さんはこの一言の意味を伝えたいために、8巻におよぶ「竜馬がゆく」を書いたといいます。
身分が高いわけでもない一人の若者が、どうして大物たちの気持ちを動かし、やがては時代を動かすきっかけを作ることになったのか。坂本龍馬という青年が故郷の土佐を抜け出し、大政奉還という大きな時代の転換期を迎える動きに影響を与えたのはなぜなのかを龍馬の一生を追うことで理解しようと思ったそうです。
どんな人物が時代に影響を与えることになるのかを考えたそうです。私はこの物語8巻を4回読みました。そして感じたのは、究極の場面でこの一言が発せられる龍馬だったから、様々な人が心を動かされ坂本龍馬という青年に協力したのではないかという事でした。
薩摩の西郷隆盛と、長州の桂小五郎がプライドや過去の確執に縛られ、大きな視点を見失っているとき、この龍馬の一言が西郷隆盛の心を開かせ、西郷隆盛の態度が軟化したことで桂小五郎も心を開いたといわれています。
たった一言ですが、そのような一言がこ究極の場面で言える人物がいたからこそ、大政奉還という大きな流れができていったのではないかと思いました。
回答者:50代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
長州がかわいそうではないか
竜馬がゆく より
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