瞑想、マインドフルネス、引き寄せの法則など、今、大きな意味でスピリチュアル・ブームだと思います。昔からこの分野にはとても興味があり、今まで何冊も読んできました。その中でもこの本は、心から腑に落ちた一冊です。

世界的に有名なスピリチュアル・カウンセラーのペニー・ピアースによる著書です。書店のスピリチュアルのコーナーに並んでいるのを見かけることがありますが、単なるブームに乗って読むのはおすすめしません。引き寄せの法則においても大切だと語られる「波動」について、これ以上ないくらいに詳しく解説されています。

ピアース女史は、物質的豊かさを「引き寄せる」必要があるという考え自体、やや時代遅れだと主張しています。これには驚かされました。引き寄せの法則のさらに下にある「波動」から学ぶ必要があるというのです。この本には、波動とは何かから始まり、無理に波動を上げるのではなく、意識的に敏感になる、または創造する、ということの大切さが述べられています。

そのためにはどうすればよいのか、わかりやすいワークもいくつか紹介しています。引き寄せの法則や精神世界に興味がある人だけでなく、過去のつらい体験から抜け出せなくて悩んでいる人にも、きっと何らかのヒントがあると思います。多少、翻訳にわかりづらい部分もあり、さらっとは読み通せない内容ですが、じっくり腰を据えて熟読することで、多くの学びがある本です。

回答者：50代 女性