けふなり。けふなり。きのふありて何かせむ。あすも、あさても空しき名のみ、あだなる声のみ。 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
けふなり。けふなり。きのふありて何かせむ。あすも、あさても空しき名のみ、あだなる声のみ。
うたかたの記 より
そのセリフに感銘を受けた理由
この作品をまじめに読んだのは大学の講義の中でしたが、一番印象に残っている文章です。正直作品の内容はほとんど記憶から抜けているのですが、このセリフだけはしっかり覚えていました。
昨日がなんだっていうのか、大事なのは今、この時、この瞬間なんだと主張する若人の姿とその勢いに圧倒され、まだ訪れていない明日なんて言うのはただの文字に過ぎないんだという考え方に、強さと思い切りのよさを感じてさらに圧倒されました。自身の安寧とした日々に一抹の疑念を抱いてしまう、力強く心に残るセリフだと思います。
1980年代の作品ではありますが、大切なのは今過ごしているこの瞬間だと言い切る姿勢は憧れすら抱きました。なかなか体現は難しいセリフですが人生の指針にしたいセリフです。
回答者:20代 女性
あわせて読みたい