自分の周囲には、さまざまな事情で薬に頼っている人間が大勢います。父親は降圧剤、親戚はコレステロールを下げる薬や骨粗しょう症の薬。友人の何人かはサプリメントおたくですし、かくいう自分も、学生の頃から偏頭痛に悩まされていて、少しの頭痛でも痛み止めに手を出してしまいます。

著書の岡本先生は、こうした薬への盲信がどれほど恐ろしいことかをストレートに書いておられます。たいへん具体的で、最初から最後まで食い入るように読んでしまいました。特に驚かされたのが「なぜ、医者は薬をたくさん出すのか」という章でした。

西洋医学信奉、製薬会社と病院の関係、医療現場での真実など、心底納得できたというか、知らなければよかったと思うような事実まで書かれてあります。そして、糖尿病や高血圧などから、風邪や胃炎まで、さまざまな薬についてもその是非を詳しく解説しているのも勉強になりました。

しかし、単に薬をやめなさいと言われただけでは、実践するのも勇気がいります。その点、ふだんの生活で健康になれるという黄金ルールまで詳しく語られていますから、その章を読むだけでも日常的に役に立っています。

回答者：50代 女性