【書評】一番のポイントは難しい宇宙を平易な文と夢とロマンを掻き立てるようなイラストです。 | 眠れなくなる宇宙のはなし
宇宙の成り立ちに物凄く興味があります。Discovery CHANNELやBS1の宇宙に関する番組をよく観ているのですが難しい言葉や法則が出て来ていまいち理解出来ないというのが悲しい現実でした。高校の頃に物理部に在籍した割にすっかり頭の中は空っぽになってしまったようです。
これではいけないと宇宙を簡単に説明してくれる本を探してしました。そこで目に付いたのがこの「眠れなくなる宇宙のはなし」だったのです。題名だけでワクワクしましたね。しかも著者はインフレーション宇宙論提唱者でいつかノーベル物理学賞を取るのではないかと言われている佐藤勝彦氏です。これは買って損はないと思いました。
この本はイラストが多く使われており、文章を読みながらイラストを見ると内容がさっと頭に入ってくるタイプの非常に丁寧で分かりやすい内容でした。内容としては過去のあらゆる時代の人々がどう宇宙の謎を解明したかという一種の歴史書のような趣です。
勿論その時々の時代での宇宙に対する考え方は間違っていたりするのですが、その時代の天才たちが導き出した結論は間違っていたといえ非常に興味深いものでした。科学の進歩と共に多くの事実が解明されつつある現代ですが、過去のそのような苦労や試行錯誤があったからこそ今があるのだと改めて実感しました。
普段は本を読み始めると10分もすれば寝てしまうほどの寝不足の毎日なのですがこの本は一気に読み終えましたね。それだけ読者目線で書かれた本だという事なのでしょう。
宇宙に興味がある方は是非読んでみて下さい。この本を読むと絶対に宇宙が好きになります。ふと夜空を見上げたくなると思います。
回答者:50代 男性
あわせて読みたい