【書評】本当の意味での主体性とは・・それを見つけるヒントになる本です | 「見た目」が気になる!症候群(シンドローム)―他人にどう思われるか、とても気になる心から自由になれる本


私は、対人関係療法の第1人者である水島広子先生の著作は何冊か読んでおります。その中でも、『「見た目」が気になる!症候群』からは、普段の対人関係における基本的な心の持ち方を教わりました。

他人の目が気になる・・「他人の目なんて気にしない!」と語っている人ですら、「他人の目を気にしていない、という見た目」にとらわれている場合が多いものです。そもそも、「他人の目が気になる」ということは、他人からの評価にビクビク脅えているということです。

そこに主体性はありません。他人から高く評価されれば気分が良くなるし、けなされれば一瞬にして地獄に落とされてしまうのです。そこには、他人の評価によってどうとでもなってしまう弱い自分がいるだけです。

それでは「他人は自分を評価を下して傷つける存在だ」という思い込みから解放され、もっとのびのびと生きていくためには、一体どうすればいいのだろうか・・そんな問いに対して、極めて分かりやすく書かれている一冊です。

回答者:30代 男性


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