今回書評する本は、一言でいうと自身の考えを必要最小限の時間で理解してもらうノウハウを教えてくれる本です。

特に社内の決裁者に対して、短い時間でプレゼンをするときの資料の作り方、あり方について述べています。

プレゼンは、多くの場合が想定され（顧客向けや社内でのものと多様）ともすれば、抽象論で終わってしまうところを本書は社内でより短くよりわかりやすく、具体的な案件について知らない上司にスピーディに理解してもらうことに主眼を置いています。

具体的にはプレゼンの資料を4段階に分けてかつ本編を現状報告と提案の二段階に分けます。このように枠を作ることで情報が混乱せず相手にわかりやすくなります。

また、ポジティブな情報は青字で、ネガティブな情報は赤字のような視覚的に判断してもらえるように工夫する術が書いてあります。

この本はどのような職業の方にもおすすめできますが特にSE/プログラマの方におすすめします。なぜなら、SE/プログラマは開発にチームで携わることも多く、個人的な技量と共にコミュニケーション能力も問われるからです。

チーム相互間の共通認識の確認等にこのスライドを作っておくとチーム間の齟齬やケアレスミスを減らすことができ、直接プロジェクトに参加していない上司を納得させることのできるスライドを作れるようになると自身の進捗状況の確認ができ自身の能力の向上させる等多様な使い方ができまさに総合的な能力を求められるSE/プログラマの方にとってなくてはならない能力を得ることができるでしょう。