ピアズレーは偉大な美術家よりも、むしろ偉大な作家になりたかったのではないかと私は思う。 | 本で出逢った感動の名言

美神の館
著者: オーブリ・ビアズレー
ISBN:4122019702 / 発売日:1993-01
出版社.: 中央公論社

本で出逢った名言・名セリフ

ピアズレーは偉大な美術家よりも、むしろ偉大な作家になりたかったのではないかと私は思う。

美神の館 より

そのセリフに感銘を受けた理由

本書「美神の館」は、世紀末の画家、オーブリー・ビアズリー(作中ではビアズレー)の、唯一の文学的な作品とされるものの日本語訳です。翻訳は、澁澤龍彦氏の手になります。何しろ、ビアズリーは、弱冠も弱冠の25歳で亡くなったのですから、著作というのは、多くありません。

世紀末のロンドンを舞台に、数々の奇抜な創作を繰り返したビアズリーですが、その思想というか、考えについて知るには、この本しかないと言ってもよいかと思われます。そんな中で、ビアズリーについて、美術家ではなく、作家志向があったのではないか、という訳者の言葉は、とても重く受け止められました。本当に、ビアズリーの早世は、惜しいことだと言わなければなりません。

回答者:40代 女性

美神の館
著者: オーブリ・ビアズレー
ISBN:4122019702 / 発売日:1993-01
出版社.: 中央公論社

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