「汚ねぇー。何て汚ねぇー組織なんだ。外務省は」 | 本で出逢った感動の名言


本で出逢った名言・名セリフ

「汚ねぇー。何て汚ねぇー組織なんだ。外務省は」

国家の罠 より

そのセリフに感銘を受けた理由

この言葉は、東京地方検察庁で著者の取り調べを担当する検察官である西村氏が著者の取り調べをした際に発した言葉です。検察官の仕事は被疑者を起訴することであり、基本的に被疑者と担当検事は利害が対立しています。実際、担当検察官の西村氏は「検察官としての役割」を全うし、著者を有罪にするためにありとあらゆる手段を持ちかけてきます。しかし、長い時間取り調べを行う中で時折、西村氏の組織人ではなく個人としての感情が見え隠れします。

その中でも「汚ねぇー。何て汚ねぇー組織なんだ。外務省は」という言葉は検察官としてではなく、西村氏個人の本当の心の声が聞こえた瞬間であると感じました。立場が対立している両者ではありますが、人間同士の関係は形式的な関係だけではなく複雑な感情が絡み合っているのだと強く実感し、この言葉が強く印象に残りました。

回答者:20代 男性


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