三十五歳にして彼女はついに、自分がなんのために特別な運命によって選び出されたのかを、さとるにいたったのである。それは、他… | 本で出逢った感動の名言


王城に生まれ、若くしてフランスに嫁ぎ、王太子妃としてまた女王としてフランスに君臨したマリー・アントワネットが、その早すぎる晩年ついに自分の歴史的役割に目覚めたことを、ステファン・ツヴァイクはこの感動的な言葉で描写しています。

甘やかされ、精神的に怠惰であったこの女性が、フランス革命によりあらゆる権威をはぎ取られようとしている危機に臨んで初めて、人生には苦悩があるということを悟り、またその苦悩が今まで眠っていた自分の本領を引き出し、女王としてまた女性として本当に尊敬すべき存在に彼女を押し上げていきます。

苦悩により初めて自分の中に眠る王族としての血脈が目覚め、その本来の偉大さを取り戻してゆくマリー・アントワネットの姿が本当に感動的で、この作品のこの部分を読むときにはいつも心を打たれます。

回答者:30代 女性

本で出逢った名言・名セリフ

三十五歳にして彼女はついに、自分がなんのために特別な運命によって選び出されたのかを、さとるにいたったのである。それは、他のきれいな、コケットな精神的に平凡な女と、はかない流行の勝利を競うためではなく、後世の持続的な永続的な不屈なまなざしの前に、自分をあかしすること、しかも王妃としてまたマリア・テレサの娘として二重にあかしを立てんがためにほかならない。

マリー・アントワネット より


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