マネジメントは経営を知ること | [書評]1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得
本書はダスキン系列会社である武蔵野の経営者が書き下ろした本です。
数多くの書籍を出していますが、3日間で108万円という高額な、カバン持ちという形の研修のエッセンスを一冊に詰めたものです。
経営者としての視点でかなり役に立つ書籍ですが、実はプログラマやSEにこそ読んで欲しい本でもあります。その理由は、物事の視点を大きく変えることができるからです。
エンジニアの世界は変化が早く、年齢を重ねることでついていけなくなる世界でもあります。プログラマやSEとして現役で活躍する人の平均年齢が低いことがその証明となります。
つまり、その多くの人達はその後の人生やキャリアについてどう考えるのかを問われることになるのです。そのためのヒントが本書にはあります。
自分が何を目指せば良いのか、もし迷っている人がいるならば、早いうちに目を通しておくべき書籍だとも言えます。そうすれば、今の自分が目指すべきこと、やるべきことが見えるようになるからです。
カバン持ちをすることに、何故3日間で108万円もかける価値があるのか、そこで何を学ぶことができるのかを2時間ほどの読了後に知ることになります。またプロジェクトに関わるマネジメントを学びたいと思う人であるならば、なおさらそのために必要なスキルは何であるかを知ることができます。
マネジメントは経営を知ることです。ヒトやお金の使い方をいかに上手く行うか、一般で知られていることとは異なる内容も記されています。
日本で最も優秀な会社として選ばれた経営者の語る言葉には、説得力があります。
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