歴史に<もし>はない、というあの有名な言葉どおり、いっぺん起こってしまったことは二度と変えようがない | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
歴史に<もし>はない、というあの有名な言葉どおり、いっぺん起こってしまったことは二度と変えようがない。
タイムマシンを持たない僕らに許されているのは、過去の上に今を、今の上に未来を積み重ねていくという地道な方法だけだ。後戻りはできない。
でも、過去をくり返し見つめ直すことで、未来を変えていくことならたぶん、できる。簡単ではないにしろ、可能であるはずだ。
約束 より
そのセリフに感銘を受けた理由
これは10歳で親友を亡くしてしまった主人公の言葉です。どんなに辛い過去でも、どんなに受け入れがたい過去でも、すでに起こってしまった事実の前では、私たちは常に無力で、時間というのは残酷なものです。
どんなに「もし」を重ねても、どんなに後悔をしても、自分をどれだけ改めても、それで変えられるのは今や未来であって、過去ではありません。過去は望もうが望まなかろうが、受け入れるしかないのです。だからこそ、残酷な過去は未来への踏み台になるのであるし、自分の手で変えられるかもしれない未来には「希望」という言葉が似あうのかもしれません。
受け入れがたかった過去に価値を見出すとしたら、それは未来を向くことでしかない。忘れたい過去でも、それを未来の希望につなげるためには、忘れずに心に留めておくしかない。痛くても、過去を抱え続けていくしかない。そのようなことを考えさせられた言葉でした。
回答者:20代 女性
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