立派な人っていうのはね、自分がダメなときには、お願いします、ってちゃんと頭を下げられる人のことなんじゃないの? | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
立派な人っていうのはね、自分がダメなときには、お願いします、ってちゃんと頭を下げられる人のことなんじゃないの?
山女日記 より
そのセリフに感銘を受けた理由
医師の妻である姉が夫に離婚を切り出され、悩んでいる。北海道、利尻山。うちあけられたとき、真面目で融通の利かない姉は、離婚なんて許せないはずだ。そうは思うものの、希美は何も言えなかったのです。次に姉と登山をすることになったのは、姉の娘、七花と3人で白馬岳に登ることになったときです。
姉は疲れを隠し、希美と七花に先に行けと言います。そうだった。姉はこういう人だ。ついでに、姉の旦那もこうだった。何もかも自分1人で背負い込み、頑張りすぎて、疲れてしまうのだ。自分でどうしようもなくなったとき、本当にどうしていいか分からなくなってしまうのだ。似たもの夫婦ではないか。母を引っ張る、と主張する七花の方が、よっぽど立派だ。そんなときに希美から出たせりふです。
大人になると、どうしても「かっこ悪い自分を人に見せたくない」と考えがちになります。人に「お願いします」と頭を下げることが、何より簡単で、何より難しい。そんな自分と照らし合わせて、はっとさせられました。
回答者:30代 女性
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