本で出逢った名言・名セリフ

争わない生き方こそが、幸運を引き寄せる

ベテラン弁護士の「争わない生き方」が道を拓く より

そのセリフに感銘を受けた理由

人間というのは、とても悲しいことに刺さないなことで醜い争いをしてしまいます。特に遺産関係は醜い争いが出てしまいます。

著者の方は弁護士で職歴は45年。幾多のお金に関するもめごとはもちろん、些細なことから発生した争いから裁判となってしまった人を何とか平和的解決しようと努力されてきた、西中務氏がどうすれば人間は「争い」を避けて生きていけるかということをご自身の裁判関連や調停に関係した経験から、まるで仏教知識をご理解したうえで、書かれた本です。本来の「金銭トラブルがあると人は争いを起こす。それはいけない」と書いていらっしゃる本なのですが、最近はお金の問題ではなく、SNSでのトラブル、職場でのトラブル、俗にいう格差社会によるひずみでの人間の心の貧しさがいろんな形になって「お金への執着」とつながっていると感じます。

しかし、自分がどう一般的理論のうえで正しい意見を言っても、それが通用しないことが、多々あります。悔しい思いをされている方は、たくさんこの世にあふれています。最近、私自身が些細なことでトラブルに巻き込まれ、加害者扱いを受けました。どこへも文句を言いにいくことはできませんでした。しかし、この本で書かれていた「争わない生き方こそが、幸運を引き寄せる」という言葉を思い出し、いろいろというまいと決めて、静かに見届けることにしました。

そしたら、西中氏の言葉通り、第3者の方が、事の次第を見届けてくれて証人になってくれたおかげで、私を攻撃した方が私を侮辱したということで、法的手続きを会社がとってくれることになりました。本当は私はそういうことを望んではいませんでした。しかし、私の勤勉さを見ていてくれた方が私を救ってくれたということは、助かったと思います。

無駄な言い争いは人の心を醜いものにしてしまいます。本来は、お金にかんするトラブル本なのですが、普段の人間関係の争いの教訓としてもすばらしい本で、私は、この言葉が本当であったと体感したので、この言葉を忘れないようにしています。

回答者：40代 女性