「手段」をつめることなしに口にする「目的」は、空証文以外の何ものでもない。 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
「手段」をつめることなしに口にする「目的」は、空証文以外の何ものでもない。
日本人へ リーダー篇 より
そのセリフに感銘を受けた理由
私は間違ってもリーダーになる資質は持っていません。そして、リーダーとなる人を批判するほどの才能があるとは思っていないのですが、塩野さんの本を読むたびに、こういうリーダーを上司に持てる人はそれだけで幸福だ、と思う人物像や言葉に出会います。この文章は、リーダーだけに限らない、すべての人に当てはまるものです。
塩野さんは、「夢」とか「美しい」とかいう抽象的な言葉は政治家は使うべきではない、とも主張していました。我々大人は、自分自身の持つ言葉に責任を持つべきで、だからリーダーや政治家ならずとも、親ならば子供への言葉に責任を持つのは当たり前のことだと思います。私はですから、「子供だまし」と言うことを自分の娘にはしないようにしています。「目的を持って頑張る」という言葉を口にするのは実は非常に簡単なことで、実際にその目的に向かって手段を構築することが難儀なのです。
まずその難儀を乗り越えてから、目標を口にし、他人に伝えるべきだなと感じます。ですから、年齢を重ねると思いは頭の中で逡巡しますが、無口になっていくなと実感しています。
回答者:40代 女性
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