人工知能ブームも良いけど、そもそも”人間”とは何なのか? | [書評]どうすれば「人」を創れるか: アンドロイドになった私


実際の人の思考と、人工知能の違いって何でしょうか?

この本の書評を書くにあたって、AI (Artificial Inteligence) に関する文献を調べてみましたが、どれも専門用語の羅列で判りやすい本がありませんでした。この本は、AI (Artificial Inteligence) に関連する書籍として貴重な資料であると言えるかもしれません。

つまり、人工知能に関するテクニカルな話のみではなく、人間とは何なのかという問題を判りやすく解説してくれているわけなのです。今や、人工知能が、チェスよりも難解とされる囲碁の名人を打ち負かすという時代になっていますし、人工知能を搭載したロボットが介護の現場や銀行窓口で活躍する時代となっています。

ですから、このような時代において、SE/プログラマの方々はもっと人工知能に関する知識を深めていくべきだと言えます。しかし、この人工知能の分野は、過去に幾度かブームとなっていたとはいうものの、さしたる進展もなく消え去ってしまったという事実があります。

従って、今度のブームが本物なのかどうかと疑念を持っておられる方もおられるのではないでしょうか。

ですから、ブームが去れば役に立たなくなってしまう人工知能の薄っぺらな技術論ではなく、人間とは何なのかという本質的な問題に迫った本書は、ブームに関係なく役に立つ知識をSE/プログラマの方々に与えてくれることになるのではないでしょうか。

そして、このような知識は、一人の人間としても役に立つことでしょう。


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