10年後、生き残る理系の条件

10年後、生き残る理系の条件
著者: 竹内 健
ISBN:4022511370 / 発売日:2016-01-20
出版社.: 朝日新聞出版

この本は、理系の道をこのまま進むかどうか不安を感じてしまっている理系学生にいい本だと思います。

私は、新聞にこの本の書評が掲載されいてるのを読んで、購入してみました。かくいう私は、大学の工学部に籍を置く身で、卒業後の進路に非常に迷いを持っているからです。

迷いの最大の観点は、「自分の研究をこのまま続けて極めたとしても、それが自立・仕事につながるかどうか」という点です。研究そのものは好きだし。もともと興味ある分野に進学しているので、楽しいのですが、就職とか仕事とかいう目で見ると何の価値もないような分野なのです。

一生研究職でいることも考えるものの、ノーベル賞をもらえるような才能も感じられず、さりとてまったく関係のない分野の会社に就職するのもプライドが許さないというジレンマに陥っています。

この本は、私が持つような疑問に、少しヒントをくれました。自分自身が、どこに価値を見出し、どういう人生を送りたいのかは、十人十色だとは思いますので、この本にも共感できる人と、できない人がいることと思いますし、もちろん、1冊の本で、将来の道が決められるわけではありません。でも、真剣に考えるきっかけになったのは本当です。

理系学生は、完全に研究に没頭している人は別として、多くの人が似たような不安を抱えているものなんですね。それがわかっただけでも収穫でした。そういう意味で読んでよかったと思っています。皆様にもお勧めします。

10年後、生き残る理系の条件
著者: 竹内 健
ISBN:4022511370 / 発売日:2016-01-20
出版社.: 朝日新聞出版

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