海外に行きたいあなたの不安を吹き飛ばす痛快爆笑エッセーの傑作！

アメリカ居すわり一人旅 より

群ようこ先生の作品のファンだったのですが、初期のエッセー作品の中でも一際リアリティの強い作品である本作品でお気に入りです。大学生だった群先生がアメリカに夢を抱き、アルバイトに明け暮れいざニューヨークに飛び立ったはいいけどひょんなことから結構サバイバルな状況に陥ってしまいながらも持ち前のユーモアで面白おかしく生き延びてししまう姿が非常に魅力的でした。

語学力もなく、日本人が周りにもいない異国の地でもなんだかんだで楽しく生きていけるんだなと思えて勇気が出てきますし、一人旅したいなという気持ちにさせてくれます。この本を読んだ時の私も大学生だったのですが、アメリカに行きたい気持ちがありながらも色々怖そうというイメージで及び腰になっていたのですが、群先生の作品からは『行きたい』という気持ちがあれば後先考えずに行ってしまっても何とかなるんだと背中を押してくれた気がしました。

回答者：30代 女性