ごめん。だけど、僕の告別式に、君は永遠に来られないじゃないか。君の方こそ、ごめんだろ。 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
ごめん。だけど、僕の告別式に、君は永遠に来られないじゃないか。君の方こそ、ごめんだろ。
メモリーズ より
そのセリフに感銘を受けた理由
オムニバス形式に、人々の思い出が描かれた絵本なので、このセリフ(モノローグ)の「僕」については詳しくは描かれていません。「君」の告別式に行ったとき、周りは目を赤くしている中、不意に次の作品のストーリーが浮かんだ時のセリフです。
これを読んだのはもう10年以上前になりますが、いまでも忘れることができず、そのたびに本棚から取り出しています。当時は「不治の病に侵されて死んだ恋人を想い、それでも懸命に生きていく」ような作品が流行っていた中、「僕」が「君」を責めることが、非常に印象的でした。死んでしまった人は当然、残された人の告別式に出られないという、当たり前のことにはっとさせられます。
「僕」の明確な心理は描写されなくても、挿絵の「僕」の表情と、このセリフで、「僕」の悲しみがひしひしと伝わってきました。
回答者:20代 女性
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