人は変わることができる | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
人は変わることができる
風の万里 黎明の空〈下〉 より
そのセリフに感銘を受けた理由
地位ある役人の一人が、神にも等しい存在である王を討ち、蔓延した堕落を一掃し、その際に追放した王の娘に当初は恨まれるわけですが、その娘は遠い地で内紛に巻き込まれた際に多くを学び、後に役人に謝罪の便りを送ります。それを読んだときの、役人の台詞です。
主人公が3人登場する長い物語ですが、この言葉に、この話のほとんどが詰め込まれているように思い、強く印象に残りました。小さな集落へ追放された元王女、人に扱き使われ続けて卑屈になった娘、突然王位に押し上げられ自分の存在意義が分からず出奔した新王。
この3人はそれぞれ別の国で苦悩していましたが、とある内紛に巻き込まれて出会います。3人の考えが徐々に変わっていく様子を味わい、終わり際に役人の言葉を目にして、大きな流れが集結した思いが胸に膨らみ、忘れられない台詞となりました。
回答者:20代 女性
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