とうとうこの惑星の頂点にたどり着いた。 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
とうとうこの惑星の頂点にたどり着いた。
冒険家 75歳エベレスト挑戦記 より
そのセリフに感銘を受けた理由
前人未到の登山記録を次々と打ち出している著者の三浦雄一郎氏の、75歳での世界最高峰登頂の思いを端的に表現しているのが、この一文です。還暦を越えて、一時はメタボと俗に称される状態に陥りながらも、ご自身のお父様譲りの類いまれな努力精神と身体能力とで、世界の常識を覆していかれる姿には、年齢、年代を越えて本当に大きな敬意を感じにはおれません。
表紙にも使われている登頂の、冴え渡る青の世界に酸素ボンベを食えて立つ著者の姿。メタボを努力で克服して立った、世界の頂点。いや、世界のというよりも、文中にあるように、やはり惑星のと、表現する方がそのスケールをぴったり表しているのだと思います。
エリート、と呼ばれ、何の苦境も経験せずにすんなりと道を歩んでいる人々とは一線も二線も隔す、人間らしく、また偉大なるこの登山家の言葉は、私の胸を打ち続けています。
回答者:30代 男性
あわせて読みたい