”身内だから”とか”血がつながっているから”という事だけで愛情まで自動的に成立するかというと、まったくそんな事はない | 本で出逢った感動の名言

もものかんづめ
著者: さくら ももこ
ISBN:408747299X / 発売日:2001-03
出版社.: 集英社

本で出逢った名言・名セリフ

”身内だから”とか”血がつながっているから”という事だけで愛情まで自動的に成立するかというと、まったくそんな事はない。かえって血のつながりというものが、わずらわしい事である方が多いとすら思う。私は血のつながりよりも、接する事になったその人を、自分はどう感じるか、自分はその人を好きか嫌いか、と言いう事からつきあいを始めている。

もものかんづめ より

そのセリフに感銘を受けた理由

私はこの文章をさくらももこさんが言った事にとても感動しました。当時ちびまる子ちゃんをテレビで見ていてとても楽しくて面白いアニメだと思って毎週おなかを抱えて笑いながら見ていました。そこではじめてさくらさんのエッセイを手に取り読んだのがこの本でした。

想像通り面白かったのですが、この部分だけがかなり衝撃的でした。

アニメの中ではおじいちゃんに愛されていたまるこでしたが、エッセイに中のともぞうは全然優しくなくて。そのともぞうをばっさり切る文章が痛快でした。幼少期に私も祖父母と同居で祖母には意地悪ばかりされていて、祖母の事があまり好きではありませんでした。でもおばあちゃんが嫌いだなんて誰にも言えませんでした。

でもこの文章を読んだ時に救われたような気持ちになりました。血のつながりだけで誰かを愛するのは簡単な事じゃないと言ってもらえたような気がしました。だから10年以上前に読んだ本ですが、今でも鮮明に覚えています。

回答者:40代 女性

もものかんづめ
著者: さくら ももこ
ISBN:408747299X / 発売日:2001-03
出版社.: 集英社

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