矛盾がないということを説得するためには、感情が納得してくれなければだめなんで、知性が説得しても無力なんです。ところが… | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
矛盾がないということを説得するためには、感情が納得してくれなければだめなんで、知性が説得しても無力なんです。ところがいまの数学でできることは知性を説得することだけなんです。説得しましても、その数学が成立するためには、感情の満足がそれと別個にいるのです。人というものはまったくわからぬ存在だと思いますが、ともかく知性や意志は、感情を説得する力がない。ところが、人間というものは感情が納得しなげれば、本当には納得しないという存在らしいのです。
人間の建設 より
そのセリフに感銘を受けた理由
岡潔と小林秀雄の対談です。この人は正しいことを言っているのになぜか納得が出来ず違和感があると思うことがあります。論理に矛盾はなく正しいことを言われているのですがなぜか納得が出来ない。これは感情が納得していないからだと思います。そして、こういうことは日常ではあれど科学の世界では無いと思ってました。
しかし論理の究極である数字を扱う数学であってもそうであることに感激を覚えました。人間は理性や論理で動いているようにおもえますが、どこまでいっても感情が満足するか不満足するかを軸に判断し選択・決定をしながら生きているわけです。
これを天才数学者である岡潔が言っており、それに小林秀雄が共感しているのですから、私の感覚は間違っていなかったと思えたことが嬉しかったです。
回答者:20代 男性
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