おれはただ幻のように、そう云う景色を眺めていた。 | 本で出逢った感動の名言
本で出逢った名言・名セリフ
おれはただ幻のように、そう云う景色を眺めていた。
藪の中 より
そのセリフに感銘を受けた理由
芥川後期の名作、藪の中。言葉選びは冷淡に見えるが、真理をついた内容だ。人生においての教訓が多く、一種の哲学である。これぞ文学と呼ぶに相応しいのではないでしょうか。物語の展開が読めない、恐る恐る進行していく様はまるでドラマを観ているようで飽きさせない。
芥川後期の作品であって、独特の空気感はより一層増しているが読みやすさはさすがです。人生の教訓が多く書かれていて、少しイソップ童話を彷彿とさせるものもあり。これを読んで少しでも興味が湧いたら、他の作品も読んでみるといいかもしれません。
文学は読めば読むほど変化していくものであり、血となり肉となるのは真実。これもまたその一つである。じっくり読書するのである。
回答者:30代 男性
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