木々や草や、太陽や月や星々や、アスランその方さえ、頭の中につくり出したものにすぎないといたしましょう。たしかにそうかもし… | 本で出逢った感動の名言

銀のいす―ナルニア国ものがたり〈4〉
著者: C.S. ルイス
ISBN:4001140373 / 発売日:2000-06-16
出版社.: 岩波書店

本で出逢った名言・名セリフ

木々や草や、太陽や月や星々や、アスランその方さえ、頭の中につくり出したものにすぎないといたしましょう。たしかにそうかもしれませんよ。だとしても、その場合、ただあたしに言えることは、心につくりだしたものこそ、じっさいにあるものよりも、はるかに大切に思えるということでさ

銀のいす より

そのセリフに感銘を受けた理由

「ライオンと魔女」からはじまる長大なファンタジーシリーズ「ナルニア物語」。そのシリーズの一つに「銀のいす」という物語があります。この物語では、行方不明の王子を探して、ユースチスという男の子とジルという女の子、それから、泥足にがえもんというナルニアの沼人と共に長い冒険に出かけます。王子は、地下に住む魔女にとらえられており、三人は救い出そうとしますが、魔女は、三人に惑わしの呪いをかけます。

「太陽なんてない。草なんてない。月も星々もライオンも、何もかも、幻にすぎない。現実にあるのは、この地下の世界だけ。地上の国に戻るってあなた方は言っていらっしゃるけど、地上なんて本当はないの。あなたがたが頭に描いた幻よ」と呪いをかける魔女に対して、泥足にがえもんが言い放った言葉。この世界にある物はいつか必ず壊れるし、大切な人もいつか死んでしまうけれど、思い出は死なずにいつまでも心に残り、輝き続ける…。

心に残るものは絶対になくならないものだし、生きていく上で一番貴重なものであるということを教えてくれる一言です。

回答者:20代 女性

銀のいす―ナルニア国ものがたり〈4〉
著者: C.S. ルイス
ISBN:4001140373 / 発売日:2000-06-16
出版社.: 岩波書店

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