「嘘よ。失ったとたん、なんとなく大切だったような気がしてきただけよ。本当に大切だったら最初から大切にしてるわ、失わないよ… | 本で出逢った感動の名言
飛び込みという競技に夢中になっている少年のお話なのですが、このシーンは、飛び込みに夢中になりすぎて彼女にふられてしまった主人公にむけて、コーチが放った一言です。
「失ってから初めて大切さに気が付く」というのは月並みな場面かもしれませんが、事実だと思います。失うまで大切さに気が付けないこともたくさんあるのだと思います。しかし、コーチはこのように冷たく言い放つのです。主人公はしっかりこのあと、立ち直って飛び込みを続けます。
わたしには、この言葉が「失った彼女が大切なものではなかったのだ」という冷たいメッセージではなく、「あなたにとって飛び込みは大切なものなのよ」(どうして練習に来ないの、飛び込みを失ってしまって良いの)という、メッセージに感じられます。
強い言葉で、極端な言葉ですが、思いやりのある言葉に感じられるので好きです。人生の岐路に立ち、選択を迫られたとき、この言葉が頭に浮かんできます。
選ばなかった道は、大切だったように思えるだけだ、そう言い聞かせることもできますし、選んだ道を本当に大切にしているかな?と自問することもできます。そうしてわたしはこの言葉を「大切に」しています。
回答者:20代 女性
本で出逢った名言・名セリフ
「嘘よ。失ったとたん、なんとなく大切だったような気がしてきただけよ。本当に大切だったら最初から大切にしてるわ、失わないように」
DIVE!! より
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