【Monster】ラスト1ページに感じ取る壮大な伏線とカタルシス | おすすめ漫画感想
私の自宅には漫画の単行本が1500冊ほどあります。その中でも頂点に君臨するのが、浦沢直樹氏の描いたモンスターです。その理由は2つあります。1つ目は、完全に構築された世界観にあります。どの漫画にも、良い点と悪い点だけでなく、心に響く言葉やシーンはあります。しかしながら、その漫画の世界観とも言えるもの、つまり読書に感動を与えうる漫画の世界の描写力がなければ、共感することは難しいです。
この作品には、その世界観が有り余るほどに描かれているため、舞台となるヨーロッパに旅行をしたいとさえ感じました。2つ目の理由は、物語に散りばめられた伏線とその回収方法についてです。すべてのドラマや映画、そして漫画といった物語には伏線があります。しかしながら、傑作とは言えない漫画はその伏線の回収をしないまま終える場合が多いと言えます。
この作品に関しては、その伏線の回収から生まれる爽快感=カタルシスが最後の1ページにまで描かれていました。そして、それはラスト1ページを読んだだけでは感じ取れません。もし、まだ読まれたことが無い方がいらっしゃれば、ぜひ、その世界観とカタルシスを味わってみてはいかがでしょうか?
回答者:30代 男性
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