ギリシャの激しい風と紺青の海を思い出させます | 読むと旅に出かけたくなる本
ギリシャの激しい風と紺青の海を思い出させます
「遠い太鼓」(村上春樹) より
もともとギリシャ旅行にゆく予定があったので、参考書のつもりで読みました。僕は村上春樹作品とは縁がなく、彼の本はこれが最初だったのですが、一読して魅了され、他の本にも手を出すことに。ギリシャへもこの本を携えてゆきました。
個性的な旅行記で参考書としての役には立ちませんが、今でも読みかえすと、乾燥したあの国の空気と、葡萄酒色と形容されるエーゲ海の静かな佇まいが浮かんできて、再訪したくなります。ナクソスという島では港のすぐ前に古本を扱っている店があるのですが、そこで見つけ出した日本人作家の本は三島由紀夫の「仮面の告白」のペーパーバックだけ。それは二十年前の話ですが、恐らく今ではハルキ・ムラカミの本は何種類も並んでいるでしょう。
回答者:50代 男性
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