【ぼくの地球を守って】地球とは異なる星と地球が舞台で、前世と現世をつなぐ想いに焦点のあたった斬新な設定 | おすすめ漫画感想

ぼくの地球を守って
著者: 日渡 早紀
ISBN:4592884019 / 発売日:1998-03
出版社.: 白泉社

1986年連載開始の漫画なので話の設定としてはとても古いですが、今読み返しても感動の作品です。地球とは異なる星での前世を過ごした7人が、地球で人間に生まれ変わり、高校生6人と小学生1人が偶然が重なって現世で再会するところから物語が始まります。

前世を夢に見る彼らは、「変わった夢をよく見る」というできことをきっかけに、それが自分だけでなくたまたま同じ経験をする友とその夢の内容を共有することで、その夢の内容が自分たちの前世であることを確信していきます。はじめは前世をともに過ごした仲間との楽しい思い出話を共有するだけだったのに、過去を思い出せば思い出すほど当時の因縁や後悔に苦しんでいくというストーリーです。

そしてなぜ1人だけが同じ年ではなく8歳も年下の小学生として生まれ変わったのかがこの作品のカギになっていて、その事実にたどり着くときには涙が止まりません。ありがちなSF漫画でも恋愛漫画でもなく、それぞれのキャラクターに込められた軌跡に感情移入必至で、後にも先にもこんなに切ない思いが止まらない漫画はこれしかありません。

少女漫画ですが、男性が読んでも読みごたえを感じる作品であることに間違いありません。

回答者:20代 女性

ぼくの地球を守って
著者: 日渡 早紀
ISBN:4592884019 / 発売日:1998-03
出版社.: 白泉社

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