【ばるぼら】さすが手塚治先生、と感じさせる芸術の掘り下げ方が最高にお見事! | おすすめ漫画感想

ばるぼら (上)
著者: 手塚 治虫
ISBN:4041851327 / 発売日:1996-12
出版社.: 角川書店

ヒロインのバルボラという女の子が最高に魅力的。手塚先生の筆が描くヒロインだから風貌が美人なのは当然なのですが、セクシー、聡明、我が儘、焼きもちやき、一途、勇敢。そいうった女性の可憐な部分をこのバルボラはたくさんたくさん持っています。そして、男側の主人公である小説家、美倉洋介(みくらようすけ)の抱える苦悩もまた、芸術家特有の奥深さに満ちていて読み応え度抜群です。

小説が好きな方、ものづくりの醍醐味に日々向き合われている方、そして、芸術って何なんだろう、とふとしたときに普段から思うことがある方には面白い一冊です。漫画を読むスピードが遅い私が、366ページという厚さにも関わらず一晩で読み終えてしまいました。この町のどこかにバルボラはきっといる。

回答者:40代 女性

ばるぼら (上)
著者: 手塚 治虫
ISBN:4041851327 / 発売日:1996-12
出版社.: 角川書店

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